福島県双葉町の除染廃棄物などを減容化処理する環境省の仮設焼却施設と仮設灰処理施設の起工式が15日、町内細谷の現地で行われました。
仮設焼却施設と仮設灰処理施設は一組の減容化施設として整備し計2カ所建設し、総工費は約2500億円、3年間で計約23万1千トンを処理する予定です。
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県内初の灰処理施設整備 減容化施設双葉で起工式
福島民報 2018年11月16日
東京電力福島第一原発事故で全町避難が続く双葉町の除染廃棄物などを減容化処理する環境省の仮設焼却施設と仮設灰処理施設の起工式は十五日、町内細谷の現地で行われた。灰処理施設の整備は県内初めてで、両施設とも中間貯蔵施設内に建設する。処理した灰は中間貯蔵施設内で再利用する。二〇二〇年三月から二〇二三年三月までの運転を予定している。
仮設焼却施設と仮設灰処理施設は一組の減容化施設として整備し計二カ所建設する。用地面積は約十一万四千平方メートル。総工費は約二千五百億円。
仮設焼却施設は町内で発生した可燃性の除染廃棄物や家屋解体廃棄物などに加え、中間貯蔵施設内に搬入された除染廃棄物を焼却処理する。三年の運転期間で計約二十七万七千トンを処理する見込み。
仮設灰処理施設は焼却処理で出た燃え残りをさらに溶融し、減容化する。その際に出た灰などを中間貯蔵施設内の路盤材など建設資材に再利用する方針。三年間で計約二十三万一千トンを処理する予定。
起工式には関係者約七十人が出席した。秋元司環境副大臣や伊沢史朗町長、佐々木清一町議会議長らがくわ入れし、工事の無事を祈った。