東海第二原発の再稼働時に同意が必要な6市村のうち、真っ先に再稼働反対を表明した海野徹・那珂市市長には、脅迫めいた手紙が複数届いたということです。
同市長は12日、来年2月の市長選に出馬しないと正式に表明しましたが、引退判断にそのことは影響しなかったと述べました。
今後、村上達也・前東海村長が世話人を務める「脱原発をめざす首長会議」に参加する意向を示し、脱原発に向けて活動していくことを明らかにしました。
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脱原発首長会議参加へ 引退表明の海野・那珂市長
東京新聞 2018年11月13日
東海第二原発を巡り、再稼働時の同意が必要な六市村のうち、再稼働反対を初めて打ち出した那珂市の海野徹市長が十二日、県庁で会見し、来年二月の市長選に出馬しないと正式に表明した。
今後、村上達也・前東海村長が世話人を務める「脱原発をめざす首長会議」に参加する意向を示し、脱原発に向けて活動していくことを明らかにした。
海野市長によると、再稼働反対に対し、多くの激励に交じり、脅迫めいた手紙も複数届いた。ただ、「そういったことは気にしない」と引退判断への影響を否定した。
引退理由に「二期八年が家族との約束だった」とあらためて強調。一方、国政選挙などで自身を擁立する動きがあることを認め、話を受けるかは白紙とした。
再稼働の同意を盛り込んだ協定に関して、他の首長に「最初に発した言葉を堅持し、筋を通して」と要望した上で「われわれの理解した内容で、運用していけばいいと思う」とメッセージを送った。
百貨店勤務などから那珂町議、市議を経て二〇一一年に初当選した海野市長。「就任から一カ月たたないで東日本大震災が起きた」と振り返り、復旧復興に尽力した二期八年だったと総括。「点数付けるなら九十点」と話した。(越田普之)