福島市が3月に、市内全域で実施した放射線量測定結果によると、追加被曝線量が年間1ミリシーベルト以下※に相当する毎時0.23マイクロシーベルト未満の地域は、全体の2割にとどまりました。
※ 自然状態での被曝線量を1ミリシーベルト/年とみなして、それに追加される被曝線量を1ミリシーベルト/年として加算した値=2ミリシーベルト/年を時間線量に換算すると0.23マイクロシーベルト。
0.23マイクロシーベルト/時=空間線量2ミリシーベルト/年。
0.23マイクロシーベルト/時=空間線量2ミリシーベルト/年。
通常の空間線量は0.05マイクロシーベルト(=0.44ミリシーベルト/年)といわれているので、その約4.5倍の線量となります。
この1年間で最も低減した地域の低減率は42.9%、最も下がり方が少なかったところの低減率は24.4%でした。
また全区間の平均値は毎時0.37マイクロシーベルト=3.2ミリシーベルト/年でした。
早急な除染が必要です。
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福島市の線量、毎時0.23マイクロシーベルト未満は2割
福島民友ニュース 2014年4月25日
福島市は24日、市内全域で3月に実施した放射線量測定結果をまとめたマップを公表した。追加被ばく線量が年間1ミリシーベルト以下となる目安となる毎時0.23マイクロシーベルト未満となっている地域は、全体の2割にとどまった。同市の住宅除染の進捗(しんちょく)率は3割(4月1日現在)にとどまっており、除染迅速化の必要性が浮き彫りとなった。
市は19地区ごとの線量低減率も示し、昨年より最も低減したのは土湯温泉町地区で42.9%。一方、放射線が下がらなかったのは吾妻地区の24.4%だった。昨年と比べ線量の低減率が20%台にとどまった地区は5地区だった。
市は、前回よりも測定区画を4区画増やした。住宅地などの「居住地」では500メートル四方、山間地は1キロ四方に分け、計920区画の3292地点で高さ1メートルの放射線量を測定した。
線量マップ上で示した区画の平均値は毎時0.37マイクロシーベルトで、昨年3月と比べ0.19マイクロシーベルト、33.9%減少した。同市は線量が低減した要因として除染の実施のほか、放射性物質の自然減を挙げた。同日会見した小林香市長は「除染を進め、市民生活の安心感につなげたい」と述べた。