内閣府が昨年10月に中間報告としてまとめた田村市都路地区、川内村、飯舘村の3地域の空間線量が公表されました。
それによると屋内の最大値は、飯舘村蕨平にある公民館の毎時2.62マイクロシーベルト(平均値)=23.9ミリシーベルト/年、屋外もこの公民館周辺の毎時5.64マイクロシーベルト(同)=49.4ミリシーベルト/年でした。
この1日に避難指示が解除された田村市都路地区は、毎時1マイクロシーベルトを下回ったということですが、それは年間被曝量に換算すると 8.76ミリシーベルト/年を下回ったということであり、何の安心材料でもありません。
川内村の民家屋内では、最大で毎時0.33マイクロシーベルト(同)=2.89ミリシーベルト/年でした。
いずれも到底そこには居住できないことを示す値です。
この結果は、以前に線量計を携帯して実測したものの高線量だったので、それを低くなるように操作しようとしたことの犯罪性を改めて示しています。
また1マイクロシーベルト/時が、あたかも年間1ミリシーベルトという基準値に対応しているかのように錯覚させる公表の仕方も問題です。
=8.76 ミリシーベルト/年
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最大値は飯舘・蕨平 経産省が3地区の「空間線量」公表
福島民友ニュース 2014年4月15日
経済産業省は14日、内閣府が昨年10月に中間報告としてまとめた田村市都路地区、川内村、飯舘村の3地域の空間線量を公表した。屋内の最大値は、居住制限区域の飯舘村蕨平にある公民館の毎時2.62マイクロシーベルト(複数測定地点の平均値)。屋外もこの公民館周辺の毎時5.64マイクロシーベルト(同)が最大だった。
中間報告によると、1日に避難指示が解除された田村市都路地区は、公民館の屋内や屋外、農地、学校などいずれの測定地点で毎時1マイクロシーベルトを下回った。除染により線量が低減した。川内村の民家屋内では、同村貝ノ坂地区で最大で毎時0.33マイクロシーベルト(同)を測定した。
全体的には、屋内の空間線量は1階よりも2階が高い傾向だった。屋外では、落ち葉や樹木が影響して線量の高い場所があった。