福島原発で汚染雨水が排水路を通じて港湾外の外洋に流出していた問題を受け、東電は28日、第1原発の外に影響する恐れがある汚染源を総点検した結果、21カ所で汚染の拡散を防ぐための追加対策が必要と発表しました。
これまで伝えてきましたように、港湾内の海水と外洋の海水は常に入れ替わっているので、汚染排水を港湾内に排出するというのは改善と呼べるものではありません。しかしそれで良いのだとして、それに向かって進めようとしているようですが、それでは外洋の汚染は防げません。
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21カ所に追加対策必要 第1原発、汚染の拡散防止で東電
福島民友ニュース 2015年4月29日
東京電力福島第1原発で汚染雨水が排水路を通じて港湾外の外洋に流出していた問題を受け、東電は28日、第1原発の外に影響する恐れがある汚染源を総点検した結果、21カ所で汚染の拡散を防ぐための追加対策が必要と発表した。このうち2号機原子炉建屋周辺のくみ上げ用井戸「サブドレン」1カ所をほかの20カ所に優先して対策を急ぐべきとした。この井戸は地下水を浄化後、海に流す計画では使わないが、高濃度の汚染水がたまっているため、5月に汚染水の抜き取りを始める。
点検した汚染源は、汚染水などの液体が漏れる恐れがある159カ所と、放射性物質を含むほこりやちりの飛散が想定される31カ所の計190カ所。追加対策が必要とした21カ所の危険性の要因として、外洋流出につながった原子炉建屋屋上の雨水や、汚染が確認された土壌、汚染水を入れた地上タンクの解体現場で作業中に生じるほこりなどを挙げた。