2015年4月22日水曜日

福島原発、排水路の全ポンプが停止 汚染雨水流出

 福島第1原発の「K排水路」と呼ばれる排水路内に設置したポンプ全8台が停止し、放射性物質で汚染されている雨水などが外洋に流出しているのが見つかったと、東電が21日に発表しました。
 このポンプは外洋に流出する排水溝の水を、原発港湾内への排水溝に移送するもので、17日に完成したばかりです。
 ポンプピットのレベルによって各ポンプが起動停止する(台数制御)という単純な運転の筈で、そんな単純なシステムが運転早々にトラブルとは不思議な話で、他所では先ず起こらないことです。
 
 もともと港湾内と外洋とは水は自由に行き来する構造になっているので、外洋汚染の防止の意味は全くない改造でした。それなのに東電も規制委も、放射能汚染水の流出防止をこれで済まそうとしているようなのは理解できません。
 この処置はいかに東電や規制委がデタラメな組織であるのかを象徴しています。
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福島第1、排水路の全ポンプ停止 汚染雨水流出
東京新聞 2015年4月21日
 東京電力は21日、福島第1原発の「K排水路」と呼ばれる排水路内に設置したポンプ全8台が停止し、放射性物質で汚染されている雨水などが外洋に流出しているのが見つかったと発表した。ポンプが停止した原因や流出量などは調査中という。
 
 K排水路は、原子炉建屋周辺の雨水などを流す目的で設置。2号機原子炉建屋の屋上にたまった高濃度の放射性物質を含む雨水などが、事故直後から外洋に流出していたとみられることが今年2月下旬に判明したため、排水をポンプでくみ上げ、港湾内につながる別の排水路に移送する対策を今月17日に始めたばかりだった。 (共同)