避難指示区域などに福島県が設置した放射線監視装置(モニタリングポスト)の数値が大幅に上昇するなど不具合が多発している問題で、県は8日、装置を緊急点検しました。
全部で77台設置したポストのうち約30台に異状が発生したということで、来週中にも全台について点検を終えたいということです。
指示が動かなかったり、データーが送信できなかったりするのは確かに故障ですが、高い指示が出たり変動したりするのが故障と言いきれるかは疑問です。何より3月に設置されたばかりの計器が今月の3日以降の3,4日間に約30台が一斉に「故障」するとはとても考えられません。
また修理の内容が「プログラムを修正する」というのも解せない話で、そうすればいくらでも低めに表示することが可能になります。
これは「機器の異常を公表しなかった」というような問題とは思えません。
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放射線監視装置不具合 データ非公表釈明
河北新報 2015年4月9日
東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示区域などに福島県が設置した放射線監視装置(モニタリングポスト)の数値が大幅に上昇するなど不具合が多発している問題で、県は8日、正確なデータを計測できなくなっている装置を緊急点検した。
同じ数値を示したままになっている南相馬市原町区の装置を調査。委託業者がプログラムを修正するなどして不具合を解消し、正確な数値を示しているか別の線量計で確認した。県は来週中にも77台全ての点検を終えたい考え。
南相馬市など8市町村に設置したポストは1日に試験運用を開始。数値が不自然に変動したり、データが届かなかったりする不具合が約30台に発生した。
県は3日に数値の異常を把握していたが、外部からの指摘があった7日まで公表しなかった。
県放射線監視室の小田島正副課長は「機器の異常の可能性を明示しなかったため、間違った情報を独り歩きさせた恐れがある。反省すべき点がある」と語った。