2015年4月24日金曜日

廃炉作業・賠償実施を「完全に」 双葉町長東電に

 双葉町の伊沢史朗町長は22日、東電に福島第一原発の廃炉作業の完全化と原子力損害賠償の完全実施に関する要求書を提出しました。
 
 廃炉作業の完全化については(1)作業中の事故の未然防止(2)作業員の労働環境の充実(3)汚染水の確実な処理と安全管理の徹底など6項目、賠償の完全実施については(1)個別の事情に柔軟に対応し、誠意ある賠償をする(2)損害については長期的な視点を踏まえ賠償する(3)社員への平等な賠償など4項目です
 
 汚水処理関係での問題多発は東電の誠意のなさと能力不足を思わせてあきれるばかりですが、賠償関係の完全実施は東電に誠意さえあれば直ぐにも実施できることです。
 事故からもう4年余り一体何をしているのでしょうか。
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第一原発の廃炉、賠償「完全に」 双葉町長が東電に要求
福島民報 2015年4月23日
 双葉町の伊沢史朗町長は22日、東京電力に福島第一原発の廃炉と原子力損害賠償の完全実施に関する要求書を提出した。
 要求書には10項目を盛り込んだ。廃炉については(1)作業中の事故の未然防止(2)作業員の労働環境の充実(3)汚染水の確実な処理と安全管理の徹底-など6項目、賠償の完全実施については(1)個別の事情に柔軟に対応し、誠意ある賠償をする(2)損害については長期的な視点を踏まえ賠償する(3)社員への平等な賠償-など4項目。
 要求書の提出はJヴィレッジで行われ、伊沢町長が東電の石崎芳行副社長(福島復興本社代表)に手渡した。
 伊沢町長は要求書提出に先立ち、福島第一原発を視察し、作業員らを激励した。
 福島第一原発の「K排水路」から汚染雨水が港湾外に流出した問題について、石崎副社長は「伊沢町長から厳しいお叱りを受けた。パトロールの体制やポンプの運用に問題があると考えており、二度とそのようなことがないようにしたい」と語った。