福島大の青山道夫教授の計算によれば、福島原発事故で海洋に放出された放射性セシウム137の約5%に当たる800テラベクレル(テラは1兆)が、約1年後に北米大陸西海岸にほぼ全量到達するということです。
日本政府は、放射能は希釈され海水中の濃度は規制値を十分に下回っているから問題はないという見解ですが、絶対値で考えてみる必要はないのでしょうか。
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北米沿岸に8百テラベクレル着へ 原発事故で海洋放出セシウム
東京新聞 2015年4月24日
【ウィーン共同】東京電力福島第1原発事故で海洋に放出された放射性セシウム137の約5%に当たる800テラベクレル(テラは1兆)が北米大陸の西海岸に到達するとの研究結果を福島大学環境放射能研究所の青山道夫教授がまとめ、24日までにウィーンの学会で発表した。約1年後にはほぼ全量がたどり着くという。
日本の原子力規制委員会は、100テラベクレルを放出する大事故の発生確率を原子炉1基につき100万年に1回以下に抑える安全目標を決めているが、今回の数値はその8倍に相当する。