原子力規制庁は4日、東電福島第1原発(小野明所長)に対し、事故収束作業中の汚染水漏れなど、トラブルに共通する要因分析が不十分だとして、要因分析の徹底を行政指導しました。
抽象的な表現で内容を掴みかねますが、東電のトラブル対応が全くなっていないのは明らかで、それが要因分析の不徹底に起因するというのであれば、大きな意味ではそうなのでしょう。
汚染水漏れの事故が度々報じられていますが、一体何が起きているのか報道からは殆ど掴むことが出来ません。東電の説明がいい加減すぎるのか、あるいはメディアがキチンと追及して解明しないためなのか、多分その両方なのでしょう。
せめて今後の事故報道において、その点の改善が確認出来るといいのですが。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
福島第1原発に行政指導 規制庁、トラブル要因分析不十分
福島民友 2015年11月05日
原子力規制庁は4日、東京電力福島第1原発(小野明所長)に対し、事故収束作業中の同原発で発生する汚染水漏れなど、トラブルに共通する要因分析が十分に行われていなかったとして、トラブル防止に向けた要因分析の徹底を行政指導した。東電は同日、共通要因分析の手順の見直しなど対応策を示した。
また原子力規制庁は同日、8、9両月行った福島第1、第2原発の保安検査結果を発表した。第1原発では、放射性廃棄物の仮置き場の不適切管理など4件の実施計画違反、第2原発では放射線管理区域の維持管理のための点検不備で1件の保安規定違反があったとした。
汚染水の移送停止=2号機建屋で漏えい-福島第1
時事通信 2015年11月5日
東京電力は5日、福島第1原発2号機タービン建屋で高濃度の放射能汚染水を移送中に漏えいが確認され、全ての移送を停止したと発表した。建屋地下にたまった汚染水を放置すると地下水の流入などで水位が上昇し、外部に漏れる危険が高まるが、東電は1週間程度は問題ないと説明。当面は漏えいの原因調査を優先する。
東電によると、5日午前0時10分ごろ、2号機タービン建屋で漏えいを知らせる検知機が作動。漏れた汚染水は建屋内にとどまり、配管に巻き付けたビニール製シートからしたたっていた。原因は調査中で、汚染水には1リットル当たりセシウム134が最大で400万ベクレル、セシウム137が同1800万ベクレル含まれるなどしていた。