2015年11月17日火曜日

17- 「さようなら原発!栃木アクション11・15」に2300人

 「さようなら原発 栃木アクション11・15」が15日、宇都宮市で開かれ、約2300人が参加しました。2012年にスタートし今年で回目となります
 
 集会後、雨上がりの町をパレードしました。
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ノーモア福島を力強くアピール 宇都宮で「さようなら原発」集会 栃木
東京新聞 2015年11月16日
 原発のない社会を目指す「さようなら原発!栃木アクション11・15」が十五日、宇都宮市の宇都宮城址(じょうし)公園で開かれ、約二千三百人(主催者発表)が参加した。東京電力福島第一原発事故を教訓に、市民が二〇一二年に始めたこの試みも、今年で四回目。ベビーカーを押して参加する夫婦や十代の若者の姿もあり、集会後のパレードでは、全員が雨上がりの街の中を力強く歩いた。 (大野暢子)
 
 集会に参加した女優の木内みどりさんは、昔から原発への違和感を感じていたことを明かす一方、「原発の危険を警告していた人は多くいた。事故の責任は私にもある」ときっぱり。膨大な電気を使い続ける暮らしにも疑問を投げかけた。
 国際的に知られる益子町の絵本作家いわむらかずおさんも駆け付け、「福島県の現状は私たちにも関係がある。栃木県内に放射性物質が降り注いだことも忘れてはいけないと思う」と発言。作品に登場する動物たちや、自身が愛してきたキノコや木の実が汚染されたことへの悲しみも語った。
 原発事故避難者や十代の参加者らのリレートークの後、参加者らはいわむらさんの代表作「14ひきのシリーズ」のねずみの一家の絵が印刷された風船を手に、パレードに出発。市中心部の約二・二キロをともに歩き、「原発反対」「ノーモア福島」などの声を響かせた。
 
◆日光からリレートーク参加 七田千紗さん(16)
 福島第一原発事故の時は小学5年生で、何が起きているか分かりませんでした。でも、小学生向けの新聞を1~2年間読んで、脱原発デモなどの行動をしたくてうずうずしていました。
 多くの国民が原発の再稼働に反対しているのに、再稼働させたことは許せません。今は(安全保障関連法に反対する高校生らの団体)「T-ns SOWL(ティーンズ・ソウル)」でデザインの活動をしています。今度こそ、私たちに主権を取り戻したいです。
 
◆福島・浪江町から下野に避難し参加 安部一さん(79)
 福島県浪江町にある、福島第一原発から20キロ圏内の地域で生まれ育ちました。今は下野市で暮らしています。被災地の帰還困難区域は原発事故から時間が止まったまま。今後はただ朽ち果てていくだけです。
 福島県民の避難者は現在約10万人で、うち約4万人が福島県外にいます。浪江町は自然が多く、もともと農業もサケ漁も盛んで、本当に豊かだったんです。なぜ、その町を追われなければいけないのでしょうか。家族や友人とも分断され、悔しくてたまりません。

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 風船やプラカードを手に脱原発を訴えるパレード参加者ら=宇都宮市で