京都府舞鶴市で2日、関電高浜原発についての住民説明会が浜の市総合文化会館で開かれました。説明会には自治会や学校、福祉施設の代表者ら514人が参加し、国の担当者が同原発の安全対策などを説明しました。
参加者からの質疑は受け付けずに多々見良三市長が代表して質問しました。
会場の外では入場できない市民らが「私たちも聞きたい」と横断幕を掲げて抗議しました。
会場の外では入場できない市民らが「私たちも聞きたい」と横断幕を掲げて抗議しました。
舞鶴市の一部で5キロ圏内に入る松尾、杉山の両地区住民には別途説明したということです。
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京都・舞鶴市、初の高浜原発説明会 立地県以外で初
京都新聞 2015年11月3日
京都府舞鶴市は2日、関西電力が年内の再稼働を計画する高浜原発(福井県高浜町)についての住民説明会を同市浜の市総合文化会館で開いた。自治会や学校、福祉施設の代表者ら514人が参加し、国の担当者が同原発の安全対策などを説明した。
京都府によると、原発立地県以外の自治体が説明会を開くのは初めて。資源エネルギー庁、原子力規制庁、内閣府が、国のエネルギー政策や、「世界で最も厳しい水準」とした新規制基準、高浜原発での津波や電源喪失対策などについて説明した。
参加者の質疑は受け付けず、多々見良三市長が代表して「新規制基準の対策で(福島原発事故のような)自宅に戻れない放射線量になる放出は防げるのか」と質問。原子炉格納容器の破損を防ぐ対策などを踏まえ、規制庁の小山田巧・地域原子力規制総括調整官は「福島の事故より低い放射線量になる」と答えた。
説明会は、府と関係市町でつくる地域協議会で国や関電から受けた説明内容を市民に伝えるため開催。市は913人にのみ参加を求めた。舞鶴市は、他の市民には説明会の動画視聴を呼び掛けており、多々見市長は説明会で「質問の数や内容が多岐にわたれば、説明会を再び開くことも考えている」と話した。
会場の外では入場できない市民らが「私たちも聞きたい」と横断幕を掲げて抗議した。
この日の説明会に先立ち、関西電力は高浜原発5キロ圏の松尾、杉山の両地区住民に原発の安全対策について説明している。