東京新聞 2015年11月26日
東京電力福島第一原発事故に伴う指定廃棄物の処分場建設に反対する千葉市の市民グループなどが二十五日、熊谷俊人市長あてに、建設を受け入れないように求める九千四百十三人分の署名を提出した。八月に続き二度目で、計約二万四千人分となった。
国は県内の処分場候補地として、東電千葉火力発電所(千葉市中央区)の敷地を選定。市は反発し、国に再協議を求めている。署名活動は「放射性廃棄物最終処分場に反対するちば市民の会」などが実施。市長には、選定を知らない市民も多いとして、市政だよりで取り上げることも求めた。
今回提出したうちの半数以上は、同じく候補地となっている栃木県塩谷町の住民による署名だった。ちば市民の会代表の岡美由紀さん(55)は「国の千葉市への回答は先延ばしになっている。署名活動を続けたい」と話した。 (内田淳二)