日本原燃は、来年3月としていた青森県六ケ所村使用済み核燃料再処理工場の完成時期について、事実上延期する意向を表明しました。完成時期の延期はこれで22回目となり、完成時期については「できるだけ速やかに検討を進めたい」と述べるに留まりました。
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日本原燃:六ケ所村再処理工場 22回目の完成時期延期
毎日新聞 2015年10月31日
日本原燃(青森県六ケ所村)の工藤健二社長は30日の定例記者会見で、来年3月としていた使用済み核燃料再処理工場(同村)の完成時期について「客観的な情勢として断念したと受け止められてもやむを得ない」と述べ、事実上延期する意向を表明した。完成時期の延期は「時期未定」としたケースを除き、22回目となる。
原燃によると、稼働の前提となる原子力規制委員会の安全審査が長期化し、追加の安全対策工事などに時間がかかることが要因。工藤社長は「工期を短縮しても来年3月の完成は極めて厳しい」とし、完成時期については「できるだけ速やかに検討を進めたい」と述べた。
原燃は昨年1月に規制委に安全審査を申請。当初は昨年10月の完成を目指していたが、規制委から重大事故対策などに関する厳しい指摘が相次ぎ、審査が難航。完成目標を来年3月に延期していた。【森健太郎】