2017年11月7日火曜日

伊方原発で14日に避難訓練

 四国愛媛県に所在する伊方原発は南海トラフの巨大地震や中央構造線の断層による地震に見舞われる可能性がありますが、同原発は日本一細いと言われる佐田岬半島の付け根にあるため、重大事故が起きた場合は逃げ場のない離島状態になります。
 海路で九州に逃れる方法しかないものの、大津波や荒天の場合にフェリーなどが近づけないことも当然 生じます。
 そうした立地に最も不適切な原発であるにもかかわらず、司法が再稼働を認めているのは誠に理解しがたいことです。

 14日に海路避難の訓練を行うということです。
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伊方原発重大事故想定の防災訓練 愛媛県が14日に
避難経路の確認にドローンも活用
日経新聞 2017年11月6日
 愛媛県は四国電力伊方原子力発電所(同県伊方町)の重大事故を想定した原子力防災訓練を14日に実施する。県や伊方町の他、近隣の市町や大分県など100機関の約2万3千人が参加予定。避難路の被災状況の確認を目的に、今年初めてドローン(小型無人機)を使った情報収集も行われる。

 ドローンは事前に設定したルートを「自律飛行」させ、上空から撮影した映像を県庁の災害対策本部で確認する。県によると、原子力防災訓練で自律飛行させるのは全国で初。

 訓練は地震発生により、運転中の伊方3号機の原子炉格納容器が破損し、放射性物質が外部に放出したとの想定で実施する。原発西側の住民がフェリーなどに乗船して海路で大分県に避難する訓練は、昨年より多い330人が参加する。

 また、避難経路等の情報提供にFM放送を活用する試験も新たに実施する。


伊方原発、非常用発電機に不具合 定期検査中の3号機
上毛新聞 2017年11月6日
 愛媛県と四国電力は6日、定期検査中の伊方原発3号機(同県伊方町)で、外部電源の喪失に備えた非常用ディーゼル発電機の起動試験の際、過熱した弁を冷やすための冷却水ポンプが自動停止するトラブルがあったと明らかにした。直後に四国電社員が発電機自体を手動停止した。四国電は「周囲の環境に影響はない」としている。

 四国電によると、トラブルが起きたのは6日午後2時半ごろ。「ケーブルの絶縁部に一部破損があった」と説明しており、これにより生じた漏電がポンプ停止の原因とみている。