日本原電が東海第二原発の運転延長を原子力規制委に申請しようとするなか、大井川和彦知事は2日、「まだ原電から具体的な状況を聞いていないが、動きがあれば、県の原子力安全対策委員会を通じ、独自の(安全性の)検証を進めていく」と述べました。
東海第二原発の最長20年の延長運転申請に反対する集会が3日、水戸市の県立青少年会館で開かれました。
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東海第二原発再稼働で知事 「県が独自に検証」【茨城】
東京新聞 2017年11月3日
日本原子力発電(原電)が東海第二原発(東海村)の運転延長を原子力規制委員会に申請する期限が二十八日に迫る中、大井川和彦知事は二日の定例会見で、「まだ原電から具体的な状況を聞いていないが、動きがあれば、(茨城県)の原子力安全対策委員会を通じ、独自の(安全性の)検証を進めていく」と述べた。
東海第二は、新規制基準に基づく審査が終了。規制委は近く事実上の「適合」に当たる審査書案の取りまとめに入る。再稼働の重要な要件の知事の同意が注目になるが、大井川知事は「(再稼働の是非は)広域避難計画を含めた安全性や県民の民意を総合的に判断する。新規制基準への適合イコール再稼働ということにはならない」と語った。(酒井健)
東海第二原発 延長運転申請 きょう水戸で反対集会【茨城】
東京新聞 2017年11月3日
来年十一月で営業運転開始から四十年が経過する東海村の東海第二原発を巡り、事業者の日本原子力発電(原電)による最長二十年の延長運転申請に反対する集会が三日、水戸市の県立青少年会館で開かれる。
市民団体「脱原発ネットワーク茨城」共同代表の小川仙月さんが、原発などをテーマに講演。老朽化している東海第二を再稼働するリスクについて理解を深め、脱原発の実現に何ができるかを考える。また、小川さんと、主催する市民団体「憲法のつどい」代表で茨城大名誉教授の曽我日出夫さんが対談し、来場者の質問も受ける予定。
東海第二は、新規制基準に基づく原子力規制委員会の審査が終了。規制委は近く、事実上の「適合」に当たる審査書案の取りまとめに入る。一方、原電は二十八日の期限までに延長運転を申請する構えで、安全対策工事が終了する二〇二一年三月以降の再稼働が現実味を帯びてきている。集会は午後一時半から。資料代に五百円が必要。学生は無料。 (越田普之)