2017年11月9日木曜日

米山知事 柏崎市・刈羽村首長と三者会談 原発事故時の避難計画など

 米山隆一新潟県知事は7日、桜井雅浩・柏崎市長、品田宏夫・刈羽村長と県庁で原発事故時の避難計画などについて会談しました。
 席上 桜井市長は県が進める東京電力福島原発の事故原因などの検証作業を早期に終わらせるよう米山知事に求めましたが、知事は「国の判断と異なり、県は独自に検証を進める」、「3~4年ほどかかる」とする検証期間は「検証を進めていくうちに決まる。なるべく早期に進めたい」と述べるにとどめました。
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新潟の原発立地3首長会談 柏崎市長「検証早期終了を」
日経新聞 2017/11/7
 新潟県の米山隆一知事は7日、桜井雅浩・柏崎市長、品田宏夫・刈羽村長と県庁で会談した。冒頭を除き非公開で会談後、桜井市長は報道陣の取材に対し、県が進める東京電力福島第1原子力発電所の事故原因などの検証作業を早期に終わらせるよう米山知事に求めたと明らかにした。

 国や自治体が参加する原発事故に備えた防災訓練も、積雪時でも滞りなく避難できるように冬季の実施を要請した。
 桜井市長は東電柏崎刈羽原発6、7号機を巡り、国の原子力規制委員会が150回以上、安全審査の会合を開いた実績に触れ「原子力の技術的な安全性の可否は国が判断すべきだ」と話した。
 一方、米山知事は「国の判断と異なり、県は独自に検証を進める」と従来の主張を繰り返した。「3~4年ほどかかる」とする検証期間は「検証を進めていくうちに決まる。なるべく早期に進めたい」と述べるにとどめた。原発を巡る首長の立場の違いが改めて浮き彫りになった。

 米山知事は今後、年2回ほどの頻度で3者会談を開く意向を示した。品田村長は「原発の安全確保ということで3人のめざす方向は一致している。うまく連携して課題に対処したい」と話した。
 3人の意見交換は2月以来2回目。規制委が柏崎刈羽原発6、7号機の安全審査で事実上の合格を決めてからは初めて。