20日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器ガス管理設備で、ガスを排出する2系統が止まり、溶融核燃料が臨界しているかどうか監視できないトラブルが起きました。
原子炉格納容器下部に堆積している燃料デブリが臨界すると、核分裂時特有の半減期の短い元素が飛び出すのでそれをキャッチして判断するものです。
原発周囲のモニタリングポストの値に変化がないため臨界は起きなかったと判断されました。
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核燃料臨界一時監視できず 東電福島第1原発2号機
産経新聞 2017年11月20日
東京電力は20日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器ガス管理設備で、ガスを排出する2系統が止まり、格納容器内の溶融核燃料が臨界しているかどうか監視できないトラブルが起きたと発表した。原発周囲の放射線監視装置(モニタリングポスト)の値に変化がないため臨界状態ではないとしており、原因を調べる。
東電によると、午前6時25分ごろ、格納容器内のガスを排出する2系統のうち1系統を保守作業のため停止。その後、もう1系統が、異常を知らせる警報が出て停止した。格納容器内の燃料が臨界していないかは、排出されるガスを検知することで監視しているが、2系統とも停止し、検知もできなくなった。
午前10時55分ごろ、1系統が動き、再び監視できる状態となった。