敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」を廃炉とし今後30年間かけて解体などの作業を進めるに当たり、福井県と敦賀市が政府に、安全で着実な廃炉の実施や地域振興策の充実などを求めたのに対して、22日夕方、文科省で政府が福井県と敦賀市に要望への対応方針を説明する協議会が開かれ、林文科大臣は「使用済みの燃料やナトリウムの搬出など廃炉までに解決すべき技術課題について、平成30年末を目途に検討を進める」として、来年末をめどに使用済みの燃料などの処理方法を提示する方針を伝えました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
もんじゅ廃炉 使用済み燃料の処理方法提示へ 文科相
NHK NEWS WEB 2017年11月22日
高速増殖炉「もんじゅ」の廃炉をめぐって、林文部科学大臣は、福井県の西川知事らに対し、来年末をめどに使用済みの燃料などの処理方法を提示する方針を伝えました。
福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」について、政府は、去年廃炉を決定し、今後30年間かけて解体などの作業を進める方針で、福井県と敦賀市は政府に対し、安全で着実な廃炉の実施や地域振興策の充実などを求めています。
こうした中、22日夕方、文部科学省で政府が福井県と敦賀市に要望への対応方針を説明する協議会が開かれました。
この中で、林文部科学大臣は「使用済みの燃料やナトリウムの搬出など廃炉までに解決すべき技術課題について、平成30年末を目途に検討を進める」と述べ、来年末をめどに使用済みの燃料などの処理方法を提示する方針を伝えました。
そのうえで林大臣は「交付金制度の拡充に向けた取り組みを進めるとともに、新たな雇用創出を目指すようしっかり取り組む」と述べました。これに対し、福井県の西川知事は「廃止措置の実施や地域振興の充実について、力強い言葉をいただいた。最後まで政府として責任を全うしていただきたい」と述べました。