8日、福島原発のH4エリアの地下水観測用井戸で、ストロンチウム90などの全ベータ濃度:1リットル当たり9万5000ベクレルが測定されました。それ以外の井戸11カ所で採取された地下水では大きな上昇は見られませんでした。
東電は6日に福島県沿岸を通過した台風18号による降雨の影響とみています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
汚染水漏えい ストロンチウムなど130倍に
河北新報 2014年10月9日
東京電力は8日、福島第1原発で高濃度汚染水がタンクから漏えいした問題で、地下水観測用井戸のストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質(全ベータ)の濃度が約130倍に急上昇したと発表した。東電は6日に福島県沿岸を通過した台風18号による降雨の影響とみている。
井戸はH4エリアのタンクの北約25メートルの位置にあり、7日採取の地下水から全ベータで1リットル当たり9万5000ベクレルが観測された。5日採取の全ベータは同720ベクレルだった。
この井戸の地下水は8月にも降雨後、全ベータが急上昇した。東電は「井戸は汚染水が漏えいしたタンクから最も近く、雨が降ると上昇する傾向にある」と説明し、原因を調べる方針だ。