川内原発が立地する鹿児島県薩摩川内市議会は28日の臨時議会で、原発の早期の再稼働を求める陳情を採択する見通しです。市議の過半数が再稼働に賛成のためです。再稼働への地元手続きで、立地自治体の議会が同意するのは初めてとなります。
これだけ川内原発再稼動の危険性が論じられてきた中で、また実効性のある避難計画が立てられたのかどうかも不明の中で、立地自治体だけの同意で再稼動が決められていいのでしょうか。
万一過酷事故が起きれば、少なくとも周辺数十キロ、数百キロの範囲に回復不能の被害をもたらすことは福島の事故で十分に立証されました。
地元の同意は「立地自治体の同意」を示すとする現行の法律は、原発安全神話時代に作られた明らかに誤ったものというべきです。
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川内原発再稼働28日同意へ 地元市議会
東京新聞 2014年10月27日
九州電力川内原発が立地する鹿児島県薩摩川内市議会は28日の臨時議会で、原発再稼働への賛否に関する陳情を採決する。市議の過半数は再稼働に賛成するとみられ、早期の再稼働を求める陳情が採択される見通しだ。再稼働への地元手続きで立地自治体の議会の同意は初めてとなる。これを受け、岩切秀雄市長も同意を表明する見込み。
市議会は20日の特別委員会で、再稼働への同意を求める陳情を賛成多数で採択した。岩切市長は「議会の意見を尊重する」としていた。
一方、鹿児島県議会は27~28日に特別委を開催。27日は経産省などの職員から政府方針や規制委の審査結果を聴取した。 (共同)