朝日新聞 2014年10月26日
中国電力の上関原発建設に反対する「10・25反原発デー県民集会」が25日、上関町室津であった。約1200人(主催者発表)が参加し、原発計画地の埋め立て免許の即時失効と建設中止を求める集会アピールを採択。町内を約1キロにわたってデモ行進した。
反対運動を続ける祝島島民のほか、九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)と四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)の再稼働に反対する市民らも駆けつけ、活動を報告した。「原発に反対する上関町民の会」の三家本誠共同代表(66)は「町議会では自然を生かした観光や6次産業化の議論が進んでいるが、国のエネルギー政策が足かせになっている。一刻も早く、国は原発建設中止を決め、県は埋め立て免許延長の不許可を判断すべきだ」と語った。
集会は町内の3団体が主催。10月26日の「原子力の日」に対抗する形で、例年この時期に開いている。(小川裕介)