2014年12月9日火曜日

老朽原発運転延長に地元は抵抗感 福井県世論調査

 関西電力は運転40年前後の高浜原発1、2号機の延長を目指して今月1日、延長申請に必要な「特別点検」に着手しました
 点検結果問題がないと判断すれば、来春にも最大20年の運転延長を申請するというもので、狂気の沙汰としか思えません
 
 老朽原発の運転延長について、地元の福井新聞が2、3日に福井県民に対して世論調査をしたところ、「運転するべき」とする回答は36・0%、それに対して「すべての原発を動かすべきではない」が22・6%、「40年を超えた原発は動かすべきではない」31・6%で、合わせて54・2%でした。(分からない、無回答が9・8%)
 
 男女別では、延長運転を容認する男性が49・9%とだったのに対し、女性は23・5%と4分の1以下にとどまりました
 
 年齢別では、概して若い世代が延長運転を容認する傾向が見られます。
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老朽原発運転延長に地元は抵抗感 
   福井で世論調査、世代間でも違い
福井新聞 2014年12月8日
 福井新聞社は衆院選の福井県内情勢を探る世論調査に合わせ、原発に関する電話世論調査を行った。原則40年の運転制限がある古い原発の運転延長の是非に関し、「安全が確認されれば運転するべき」とする回答は36・0%にとどまった。一方「40年を超えた原発は動かすべきではない」は31・6%。「年数にかかわらずすべての原発を動かすべきではない」も22・6%あった。 
 調査は公示後の2、3の両日に電話で行った。「分からない・無回答」は9・8%だった。 
 
 男女別でみると、安全が確認されれば40年超運転を容認する男性が49・9%とほぼ半数だったのに対し、女性は23・5%と4分の1以下にとどまった。逆に女性は40年制限や、すべて動かすべきではないという全廃炉の割合が高く、それぞれ37・2%、25・4%。女性の方が原発に対し厳しい見方をしている。 
 
 年齢別では、40年超運転の容認が最も高かったのは20代の57・5%、次いで40代の40・5%。40年制限は40代が37・4%と一番高く、70歳以上の24・3%を除き、どの年代も3割以上あった。全廃炉は70歳以上で30・2%を占め、年代が上がるにつれ、原発に不安を感じている傾向がある。 
 
 選挙区別でみると、原発が立地する嶺南を抱える福井2区の方が、1区に比べて40年制限と全廃炉の割合が高く、それぞれ33・8%、25・2%に上った。無回答の比率も1区に比べて少なく、立地市町のみならず原発から30キロ圏の市町も多く含まれるだけに関心は高く、さまざまな意見が交錯しているとみられる。 
 
 改正原子炉等規制法で、原発の運転期間は原則40年と定められたが、原子力規制委員会が認可すれば、1回に限り最長20年延長できる。関西電力は運転40年前後の高浜原発1、2号機の延長を視野に今月1日、延長申請に必要な「特別点検」に全国の原発で初めて着手。点検結果に問題がないと判断すれば、来春にも運転延長を申請するとみられている。  

       原則40年の運転制限がある古い原発の運転延長の是非について質問した福井新聞社電話世論調査の結果