関西電力は運転40年前後の高浜原発1、2号機の延長を目指して今月1日、延長申請に必要な「特別点検」に着手しました。
点検結果で問題がないと判断すれば、来春にも最大20年の運転延長を申請するというもので、狂気の沙汰としか思えません。
老朽原発の運転延長について、地元の福井新聞が2、3日に福井県民に対して世論調査をしたところ、「運転するべき」とする回答は36・0%、それに対して「すべての原発を動かすべきではない」が22・6%、「40年を超えた原発は動かすべきではない」が31・6%で、合わせて54・2%でした。(分からない、無回答が9・8%)
男女別では、延長運転を容認する男性が49・9%とだったのに対し、女性は23・5%と4分の1以下にとどまりました。
年齢別では、概して若い世代が延長運転を容認する傾向が見られます。
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老朽原発運転延長に地元は抵抗感
福井で世論調査、世代間でも違い
福井新聞 2014年12月8日
福井新聞社は衆院選の福井県内情勢を探る世論調査に合わせ、原発に関する電話世論調査を行った。原則40年の運転制限がある古い原発の運転延長の是非に関し、「安全が確認されれば運転するべき」とする回答は36・0%にとどまった。一方「40年を超えた原発は動かすべきではない」は31・6%。「年数にかかわらずすべての原発を動かすべきではない」も22・6%あった。
調査は公示後の2、3の両日に電話で行った。「分からない・無回答」は9・8%だった。
男女別でみると、安全が確認されれば40年超運転を容認する男性が49・9%とほぼ半数だったのに対し、女性は23・5%と4分の1以下にとどまった。逆に女性は40年制限や、すべて動かすべきではないという全廃炉の割合が高く、それぞれ37・2%、25・4%。女性の方が原発に対し厳しい見方をしている。
年齢別では、40年超運転の容認が最も高かったのは20代の57・5%、次いで40代の40・5%。40年制限は40代が37・4%と一番高く、70歳以上の24・3%を除き、どの年代も3割以上あった。全廃炉は70歳以上で30・2%を占め、年代が上がるにつれ、原発に不安を感じている傾向がある。
選挙区別でみると、原発が立地する嶺南を抱える福井2区の方が、1区に比べて40年制限と全廃炉の割合が高く、それぞれ33・8%、25・2%に上った。無回答の比率も1区に比べて少なく、立地市町のみならず原発から30キロ圏の市町も多く含まれるだけに関心は高く、さまざまな意見が交錯しているとみられる。
改正原子炉等規制法で、原発の運転期間は原則40年と定められたが、原子力規制委員会が認可すれば、1回に限り最長20年延長できる。関西電力は運転40年前後の高浜原発1、2号機の延長を視野に今月1日、延長申請に必要な「特別点検」に全国の原発で初めて着手。点検結果に問題がないと判断すれば、来春にも運転延長を申請するとみられている。