東京新聞 2016年6月13日
原子力規制委員会は13日、東北電力女川原発2号機(宮城県)の新規制基準適合性審査の一環で現地調査を行い、同社が活動性を否定する敷地内断層の状況を確認。石渡明委員は終了後の記者会見で「東北電力の観察はおおむね正しい」と評価した。
今後の地盤関係の審査について石渡委員は「地震に関する議論は道半ばだ。少し時間がかかると思う」と述べた。
石渡委員らは重要施設の直下を通るTF―1断層とSF―2断層が地表に現れた露頭を調査。東北電力は敷地内の主要な断層で最も新しいとされるTF―1断層でも約1億年前以降は活動していないと主張しており、その根拠とする鉱物資料を観察した。(共同)