2016年6月12日日曜日

高浜3・4号機、差止仮処分執行停止を巡る決定は17日

 大津地裁、高浜原発3、4号機の運転差し止めを命じた3月の仮処分決定を不服として、関電が申し立てた差し止めの執行停止について、今月17日に決定を出すと住民側に通知しました。
 執行停止は仮処分の効力を一時的に止めるものです
 
 それとは別に関西は10日、高浜原発1、2号機運転延長に関して、設備の詳細な設計を記した「工事計画」について原子力規制委員会から認可を受けたと発表しました。
 週明けにも40年超の運転に必要な最終書類を規制委に提出する予定ということです
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
高浜、執行停止巡る決定は17日 原発差し止め仮処分
東京新聞 2016年6月10日
 大津地裁は10日、高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めを命じた3月の仮処分決定を不服として、関西電力が申し立てた差し止めの執行停止について、今月17日に決定を出すと住民側に通知した。住民側代理人が明らかにした。
 
 執行停止は仮処分の効力を一時的に止めることができる。
 関電が執行停止と同時に大津地裁に申し立てた異議の審尋を巡り、関電と住民側は10日、双方の主張に対する反論をそれぞれ書面で提出した。
 関電は災害対策で適切な措置を講じているなどとの従来の主張を展開し、住民側は新たに、熊本地震に触れ安全性確保の困難さを強調した。(共同)
 
 
高浜再稼働「早期にしたい」 工事計画認可で関電・八木社長  
日経新聞 2016年6月10日
 関西電力は10日、高浜原子力発電所1、2号機(福井県)の設備の詳細な設計を記した「工事計画」について原子力規制委員会から認可を受けたと発表した。週明けにも40年超の運転に必要な最終書類を規制委に提出する。再稼働には安全対策工事の完了が前提で、早くても2019年秋以降となりそうだ。
 
 八木誠社長は同日、会長を務める電気事業連合会の記者会見で「立地地域などから理解を得ながら早期に再稼働したい」と述べた。規制委は6月中にも最終的な延長運転を認可する見通しだ。
 工事計画では緊急時の対策所を中央制御室とは別に高台に設けるほか、非常用の電源車の容量などを明記した。約880の設備について認可を得た。高浜原発1、2号機は運転40年を超える老朽原発で4月に安全審査に合格済み。7月7日までに設備の劣化状況を確かめる「延長審査」の合格を目指す。
 再稼働には安全確保のための工事を終えることが条件。格納容器の上部遮蔽や海水取水設備の移設が必要だ。八木社長は「工期短縮は検討するが完了は19年10月ごろ」との見通しを示しており、再稼働はそれ以降となる公算が大きい。