特に新しい内容はありませんが、凍土壁についての最新のニュースです。
国家の予算で行った大工事でしたが、当初の目的を達成できるのかはまだ全く不明です。
また日量200トンとか300トンの地下水が建屋に流入しているのは、要するに地震で建屋地下部が破損したためなので、このことも見落としてはならない点です。
国家の予算で行った大工事でしたが、当初の目的を達成できるのかはまだ全く不明です。
また日量200トンとか300トンの地下水が建屋に流入しているのは、要するに地震で建屋地下部が破損したためなので、このことも見落としてはならない点です。
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福島第1原発 凍土壁 全域に拡大 本格運用へ規制委了承
毎日新聞 2016年6月2日
東京電力は2日、福島第1原発建屋周囲の地下を凍らせて地下水の流入抑制を目指す「凍土遮水壁」(延長約1.5キロ)について、段階的に凍結させている範囲をほぼ全域に拡大する計画を原子力規制委員会の会合で示し了承された。汚染水対策の柱とされる凍土壁は本格運用に向けて動き出すが、作業完了時期は未定だ。
また、現在の凍結対象区間のうち一部では凍結していないとみられるため、セメントを流し込む追加工事の計画も示した。
東電は3月、全体の55%にあたる計820メートルのみの凍結を始めた。凍土壁で建屋の周囲を完全に囲むと敷地内の地下水位が下がり、建屋そのものの中にある高濃度の汚染水が外に漏れ出す恐れがあるからだ。そのため段階的に凍結させて様子を見ていたが、今のところ大きな問題はないとして凍結区間の延長を求めた。
凍土壁は、建屋周囲に掘った井戸から地下水を抜き取る「サブドレン計画」などとともに汚染水対策の中心。1568本の凍結管を建屋周囲に打ち込み、氷点下30度の冷却液を注入して地表から地下30メートルまで「氷の壁」を造る。完成すれば1日約200トンの地下水の流入を数十トンに減らせると見込まれるが、確証はない。【柳楽未来】