福島第1原発事故で避難区域となっている川俣町山木屋地区の避難指示解除についての、同町主催の住民懇談会の日程が見通せない状況になっています。
今月上旬に住民自治会から避難指示解除を2017年3月末に見直すように要望が出されましたが、その後 住民や町議会の一部から「解除時期ありきの議論になる」という意見が強まったためです。
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山木屋地区の住民懇談会、日程見通し立たず 避難解除へ影響必至
福島民友 2016年06月28日
東京電力福島第1原発事故で避難区域となっている川俣町山木屋地区の避難指示解除を巡り、今月から開く予定だった同町主催の住民懇談会の日程が見通せない状況となっていることが27日、町などへの取材で分かった。
住民や町議会から住民懇談会の開催について反発する声が高まっており、同町が日程を決められない状態が続いている。町は「8月末ごろ」の避難指示解除を目標と示しているが、目標時期への影響は必至の状況。町は避難指示解除の時期について再検討も必要となる可能性が高い。
住民懇談会の開催に反発する声が大きくなったのは今月上旬ごろから。住民でつくる自治会から避難指示解除を2017(平成29)年3月末に見直しするよう要望を受けてからだ。同町は要望に対して「住民の意見を聞きながら、改めて望ましい解除の時期を判断する」と回答した。
しかし、住民や町議会の一部から「解除時期ありきの議論になる」との意見が強まった。同町は避難指示解除について、住民懇談会で広く意見を拾いたい考えだったが、困難な状況だ。