東京電力の旧経営陣3人が福島原発の事故をめぐり業務上過失致死傷の罪で、検察審査会で強制的に起訴された裁判は、今月26日から半年ぶりに審理が再開されます
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福島第一原発事故 刑事裁判 半年ぶりに再開へ
NHK NEWS WEB 2018年1月12日
東京電力の旧経営陣3人が福島第一原発の事故をめぐり業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴された裁判は、今月26日からおよそ半年ぶりに審理が再開されます。法廷では東京電力の関係者が証言する予定で、津波の可能性をめぐる社内の議論についてどのように証言するか注目されます。
東京電力の元会長の勝俣恒久被告(77)、元副社長の武黒一郎被告(71)、元副社長の武藤栄被告(67)の3人は、原発事故をめぐって業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴され、無罪を主張しています。
去年6月に開かれた初公判では、社内の会議の議事録や津波対策の担当者がやり取りしたメールなど多数の証拠が提出され、その後は法廷での審理が行われない状況が続いていましたが、今月26日からおよそ半年ぶりに再開されます。
関係者によりますと26日は東京電力の事故調査報告書を取りまとめた社員が証人として呼ばれることになっていて、来月8日は、新たな証拠が提出される見通しです。
また、来月28日には、事故の前に津波の想定を行っていた東京電力のグループ会社の社員が証言する予定です。
裁判では旧経営陣が津波の可能性をどこまで認識できたのかが争われていて、当時、社内で行われていた議論について関係者がどのように証言するか注目されます。