2018年1月20日土曜日

新潟知事 検証委の重要性を説く 柏崎原発の安全巡り

 米山隆一新潟県知事は19日、東京の日本記者クラブで記者会見し柏崎刈羽原子力発電所6、7号機の再稼働の前提となる安全審査で正式合格を決めたことに触れ「立場の違う複数の目で安全性を確認することが重要だ」とし、県の原発事故に関する「3つの検証」の意義を強調しました。
 原子力規制委の合格で即再稼働OKとしない理由について、「国の審査で完璧というならば、なぜ福島第1原発事故が起きたのか」と述べ、安全を確認する必要性を訴えました。
 また事故が起きた場合の避難計画について、「確実に避難できる計画を持つ地域はないのに、安全だといって再稼働がなされている」のはおかしいとしました。
 すべての点で極めて明快です。
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「複数の目で確認必要」新潟知事 柏崎原発の安全巡り
日経新聞 2018/1/19 22:00
 新潟県の米山隆一知事は19日、東京の日本記者クラブで記者会見した。原子力規制委員会が2017年12月に東京電力柏崎刈羽原子力発電所6、7号機の再稼働の前提となる安全審査で正式合格を決めたことに触れ「立場の違う複数の目で安全性を確認することが重要だ」と指摘。県が掲げる原発事故に関する「3つの検証」の意義を強調した。

 米山知事は「国の審査で完璧というならば、なぜ福島第1原発事故が起きたのか」と指摘。国内で深刻な原発事故が再び起きると「日本の未来が閉ざされる」と話し、安全を確認する必要性を訴えた。「一見すると無駄に見えるかもしれないが、規制委の審査内容を確認して問題点をピックアップする」と述べた。

 原発の再稼働に必要な条件として、事故が起きた場合の避難計画を含めた安全性について「全体像を議論すべきだ」と述べた。原発が再稼働した他県の計画について「確実に避難できる計画を持つ地域はないのに、安全だといって再稼働がなされている」と批判した。