原発避難の集団訴訟 原告などが判決前に集会
NHK NEWS WEB 2018年1月27日
福島第一原発の事故で避難した人などが賠償を求めている集団訴訟で、3月に相次いで判決が言い渡されるのを前に、原告や弁護団などが東京で集会を開き、「国や東京電力の責任を認めてもらいたい」と訴えました。
集会は東京 文京区で開かれ、原発事故で避難し、国や東京電力に対して集団訴訟を起こしている原告や弁護団、支援者などおよそ300人が参加しました。
集団訴訟は全国で30件を超え、3月には東京や福島、京都で相次いで判決が言い渡される予定で、27日の集会では、原告を支えるために情報を共有しようと、全国の支援者の連絡会が結成されました。
続いて各地の裁判の状況が報告され、京都の原告の福島敦子さんは「3月に相次ぐ判決では国と東京電力の責任を認めてもらいたい。被害の実態と裁判の状況を多くの人に知ってもらうため力を合わせてたたかいましょう」と訴えました。
一連の集団訴訟で国や東京電力は「事故を予測することはできなかった」などとして争っていて、前橋地裁と福島地裁が国と東京電力の責任を認めた一方、千葉地裁は国の責任を認めず、判断が分かれています。
原発事故全国弁護団連絡会の米倉勉弁護士は「被害の実態に合った賠償を求めるため、原告や支援者と連携していきたい」と話していました。