原子力規制委は2日、中国電力島根原子力発電所2号機の再稼働に向けた安全審査の会合で、基準地震動を820ガルとすることで大筋了承しました。
これは地震調査委が定めた基準地震動の計算手法のうちの(2)に当たるもので、地震調査委が推奨する方式に合致しています。
(1)地震を起こす活断層の形状をあらかじめ設定して算出する
(2)地表で確認できる活断層の長さから算出する
を参照)
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島根原発2号機、地震想定を規制委が大筋了承
日経新聞 2018年2月2日
原子力規制委員会は2日、中国電力島根原子力発電所2号機(島根県)の再稼働に向けた安全審査の会合で、同原発を襲う最大の地震の揺れの想定値を820ガル(ガルは加速度の単位)とすることで大筋了承した。従来の800ガルから引き上げた。原発近くを走る活断層の長さを、従来の1.5倍となる39キロメートルに評価し直したことを反映した。
規制委は原発ごとに最大級の地震を想定し、必要な対策を取るように求めている。規制委は2017年夏の安全審査で原発近くにある「宍道(しんじ)断層」の長さを、活動性を踏まえて見直していた。