2018年2月18日日曜日

新潟県 原発事故の検証総括委が初会合

 新潟県は16日、福島原発事故を検証する3委員会を総括する委員会の初会合を行いました。3委員会のトップ2人が出席し、課題や情報の共有を図っていくもので、今後年2回ほどの頻度で開きます。
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知事「公正な議論に期待」 県、原発事故の検証総括委が初会合
日本経済新聞 2018年2月17日
 新潟県は16日、東京電力福島第1原子力発電所事故に関する「検証総括委員会」の初会合を開いた。今後年2回ほどの頻度で開き、2~3年かけて報告書を作成する。米山隆一知事は終了後、報道陣の取材に対し「正しい判断材料を出すための科学的、公正な議論を期待したい」と話した。

 同日の会合では検証総括委の役割を確認した。県は福島第1原発の事故原因、生活・健康に与えた影響、東電柏崎刈羽原発で事故が起きた際の避難計画の実効性について委員会を設けて検証を進めている。各3委員会のトップ2人が出席し、課題や情報の共有を図っていく。

 米山知事は会合で柏崎刈羽原発で起きうる事故のシナリオとして、2007年に発生した中越沖地震と同程度の大地震や、福島第1原発クラスの過酷事故を想定する方針を示した。冬季の積雪など他の要因も加えた上で、今後安全性などに関する議論を進めていく方針だ。

 今後の柏崎刈羽原発のあり方や安全性について「意思決定は政治がする。それとは分離して、正しい分析と解析を進めることに本旨を置いてほしい」と委員に呼びかけた