「甲状腺がん」知って 福島の子ども支援団体 17日・都内で演奏会
河北新報 2018年2月15日
東京電力福島第1原発事故後に甲状腺がんと診断された子どもを支援するNPO法人「3.11甲状腺がん子ども基金」は、甲状腺がんのことを知ってもらおうと17日に東京都内の寺でコンサートを開く。演奏後には手術を受けた福島県出身の女性の手紙も読み上げられる。
開催場所は新宿区新宿6丁目の専福寺。トランペットやパーカッションなどを使った楽曲の合間に、甲状腺の働きやがんに関するクイズが出される。女性医師が、甲状腺がんだけではなく女性に多い甲状腺機能低下症などについても解説する。
福島県は原発事故後に県内の18歳以下の子ども約38万人を対象に甲状腺検査を実施。これまで159人ががんと診断され、34人が疑いとされた。基金は今年1月末までに福島県内外の患者111人に医療費を給付した。
基金の脇ゆうりか事務局長は「福島県の検査では多くの甲状腺がん患者が見つかったが、そもそも甲状腺のことがあまり知られてない」と開催の意図を語った。