2018年2月13日火曜日

福井の2原発 同時事故でも避難可能と 国など

 福井県の原発銀座といわれる海岸地帯には15基の原発が林立しています。
 それらが並行して重大事故を起こした時の避難はより一層困難になると県民が心配していることに対して、国や福井県などは、2か所の原子力発電所で同時に事故が起きた場合でも、それぞれの避難計画を基に対応できるとしていることが分かりました

 しかしにわかには信じられない話で、原子力防災の専門家は「1か所の原発の避難計画すら十分検証されていないので、まずは、その実効性を高めてから判断すべきだ」と述べています。

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福井の2原発 同時事故でも避難可能 国などの検討結果
NHK NEWS WEB 2018年2月11日
2か所の原子力発電所で同時に事故が起きた際の住民の避難について、国や福井県などは、それぞれの避難計画を基に対応できるとしていることが関係者への取材でわかりました。専門家は、「1か所の原発の事故の避難計画すら十分検証されていないので、その実効性を高めてから判断すべきだ」と話しています。

福井県には、おととし再稼働した高浜原発や、来月再稼働する予定の大飯原発があり、事故が起きた際の避難計画がそれぞれ政府の原子力防災会議で了承されています。2つの原発はおよそ14キロ離れていますが、津波などが原因で同時に事故が起きた場合の避難計画はなく、内閣府は先月、福井県や周辺の京都府、滋賀県と初めて検討を行いました。

その結果、2つの原発周辺の住民の避難先は重ならず、避難に必要な車両も確保できるなどとして、それぞれの避難計画を基に対応できるとしていることが関係者への取材でわかりました。

これについて原子力防災に詳しい福井大学の安田仲宏教授は「1か所の原発の避難計画すら十分検証されていないので、まずは、その実効性を高めてから判断すべきだ。避難のルールが住民に浸透し、訓練で実効性を高めたあとなら、2か所同時の事故でもある程度対応できるかもしれない」と話しています。