27日、2050年時点のエネルギー政策の課題を話し合う経済産業省の有識者会合があり、報告書に原発の重要性を明記する方向で調整に入ったということです。
しかし、英紙「ザ・ガーディアン」の2013年7月2日号に、英政策調査・開発研究所役員のナフィーズ・アフメド博士は、「2020年代、暴騰するウラン燃料コストが、世界中で原子力発電を崩壊させる!」という論文を寄稿していて、その中で「原発用のウラン燃料は2025年以降急速に生産量が減少し価格が高騰する結果、原発の運転が困難になる」と予測しています。
別にその時点で枯渇するということではないのですが、価格が高騰すれば燃料として使用できなくなる点では同じです。
原子力ムラのメンバーを中心に、10年後、20年後もベースロード電源になり「得る」と考えているのは大いなる錯覚であって滑稽なことです。そんな刹那的な燃料を用いる結果として、地球を数万年間汚染するものを生み出し、使用済み核燃料を数万年間にわたり莫大な費用を投じて維持管理するというのは、あまりにも不合理で滑稽の極みです。
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2050年にも原発重要と明記へ 将来の新増設に道筋
佐賀新聞 2018年2月27日
2050年時点のエネルギー政策の課題を話し合う経済産業省の有識者会合は27日、報告書に原発の重要性を明記する方向で調整に入った。改定作業を進めるエネルギー基本計画にも反映させる方針だ。原発の新増設には踏み込まない見通しだが、重要な電源と位置付けて将来の新増設などに道筋をつける狙いがあるとみられる。
現行の基本計画は、30年時点で原発を「重要なベースロード電源」としている。50年でもその位置付けが大きく変わらなければ、事実上、原発が恒久化されることになる。