太陽光コスト73%減 7年間 世界平均 風力も23%減
東京新聞 2018年2月13日
地球温暖化対策として拡大が期待される再生可能エネルギーの発電コストが二〇一〇年からの七年間で大幅に下がり、世界平均で太陽光は73%、陸上の風力は23%下落したとの報告書を、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)が十二日までにまとめた。
二〇年までに太陽光のコストはさらに半減する可能性があり、一部の太陽光と陸上風力は、火力発電より安くなると予測。アドナン・アミン事務局長は「再生エネへの転換は、環境への配慮というだけでなく、今や経済的な選択だ」と指摘した。
一〇年時点の太陽光の発電コストは世界平均で一キロワット時当たり三十六セント(三十九円)だったが、一七年に十セントに下落。陸上風力は八セントから六セントになった。技術の進展や入札制度の導入などによる価格競争の促進、参入企業の増加が要因という。石炭や石油など温暖化をもたらす化石燃料を使った火力発電のコストは五~十七セント(五~十八円)だった