2018年2月6日火曜日

06- 東海第2原発で特別点検追加へ

 原電は5日、東海第2原発の再稼働審査に関するデータに誤りがあった問題を受け、原子炉の老朽状況などを調査する特別点検を追加実施すると発表しました。
 データの誤りというのは、再稼働審査に添付した原子炉の構造図の燃料棒の位置(長さ)が、設計図面と製作図面とで約50㎜違っていたのをそのまま混在して表示したもので、1月中旬に規制委側から指摘され、山中伸介委員から「極めて重大。根本原因を見直してもらいたい」と求められていました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
東海第2原発で特別点検追加へ 再稼働審査に影響も
東京新聞 2018年2月5日
 日本原子力発電は5日、東海第2原発(茨城県)の再稼働審査に関するデータに誤りがあった問題を受け、原子炉の老朽状況などを調査する特別点検を追加実施すると発表した。特別点検は今年11月で運転開始から40年となる同原発の運転延長申請に必要な手続きで、昨年11月までに実施したが、データの誤りで点検できていない範囲があった。

 原電は同原発の再稼働の審査と運転延長の認可を原子力規制委員会に申請している。再稼働には11月までに審査に合格する必要があるが、特別点検の追加などの対応によって審査に影響が出る可能性もある。(共同)


東海第2原発のデータに誤り 40年以上か 規制委「極めて重大」
産経新聞 2018年1月23日
 日本原子力発電が東海第2原発(茨城県)の審査のため原子力規制委員会に提出した資料に、燃料棒の位置について誤ったデータが記載されていたことが分かり、同社は23日、規制委の審査会合で謝罪した。誤りは1月中旬に規制委側の指摘で発覚し、会合で山中伸介委員は「極めて重大。根本原因を見直してもらいたい」と求めた。

 原電によると、誤っていたのは原子炉内の燃料棒の最上部の位置を示すデータで、設計メーカーの図面の数値を使うべきところを、約5センチ低い製造メーカーの図面の数値を一部で使い、2種類の数値が混在していた。同社によると、40年以上前から混在していた可能性があるという。
 原因については「以前の審査の過程で燃料の種類を変更したにもかかわらず、製造図面に反映できていなかった」としている。

 規制委は他にも誤りがないか調査するよう指示した。東海第2は新規制基準への適合性と運転延長の審査中で、再稼働には11月までに合格する必要がある。