2014年7月6日日曜日

志賀原発断層11日に評価会合 追加調査ほぼ終了

 北陸電力志賀原発(石川県志賀町)は、3月の第1回評価会合で専門家から指摘を受け、断層に関する11項目の追加調査を進めてきましたが、このほどその結果がまとまり、断層の活動性をあらためて否定する(=敷地内の断層は将来活動する可能性のある断層等ではない)報告書を規制委に提出しました。
 それを受けて規制委は、11日に断層の活動性の有無を判断する2回目の評価会合を開き、今回の調査結果について検討します
 
 主要な問題点は、S―1、S―6の2つの断層の活動性で、北陸電力は肉眼観察やエックス線分析などを実施し、断層がある岩盤の上の地層に変位や変形が認められなかったとし、「12~13万年前以降の活動は認められず、活断層ではない」と結論付けました。
 
 評価会議の結果が注目されます。
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志賀原発断層で11日に評価会合 北陸電の資料提出受け規制委
北国新聞2014年7月5日
 志賀原発の敷地内断層に活断層の疑いが出ている問題で、原子力規制委員会は11日、断層の活動性の有無を判断する2回目の評価会合を開く。北陸電力は4日、規制委から指摘を受けて進めていた追加調査を取りまとめ、規制委側に資料を提出。断層の活動性をあらためて否定した。北電は評価会合の結果を考慮し、再稼働の前提となる安全審査の申請時期を見極める。
 
 追加調査では志賀1号機直下を通る「S-1断層」や敷地内にある「S-6断層」の活動性の有無を確認するため、岩盤と堆積物の境界をエックス線分析などで特定。地層を詳細に観察し、「変位、変形は認められない」と結論付け、活動性を否定した。
 
 「S-1断層の北西部だけが付随的に動く可能性がある」との指摘についても、北電は追加観察を実施し、活動性を再度、否定した。今回の追加調査について北電は「昨年12月に提出した最終報告書の主張を補強する結果が得られた」と強調している。
 
 S-1断層の深さを確かめるボーリング調査は9月上旬に完了する予定で、北電は「活動性の評価には直接影響しない」と説明している。原発の規制基準は、重要施設を活動性のある断層上に設置することを禁じており、違反した場合は運転できなくなる。
 
 志賀原発の断層をめぐっては、北電が昨年12月、敷地内断層の活動性を否定する最終報告書を規制委に提出。規制委は今年2月に現地調査を実施し、3月に初の評価会合を開いたが、調査団からデータ不足を指摘され、北電が追加調査を進めていた。