2014年7月17日木曜日

新基準で「安全確保できない」 泉田新潟県知事

 泉田裕彦新潟県知事は16日、原子力規制委が、川内原発が新規制基準を満たすとする審査書案を公表したことについて、「福島第1原発事故の検証・総括がないまま策定された規制基準では安全確保はできない規制委は立地自治体の声を十分に聞とともに、政府および関係機関へも必要な勧告権を行使していただきたい」と述べました。
 
 時事通信掲載の「原発安全審査の流れ」も併せて紹介します。
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新基準「安全確保できない」=新潟知事、川内審査書案了承で
時事通信 2014年7月16日 
 東京電力柏崎刈羽原発を抱える新潟県の泉田裕彦知事は16日、原子力規制委員会が九州電力川内原発が新規制基準を満たすとする審査書案を公表したことについて、「一般論で言えば、福島第1原発事故の検証・総括がないまま策定された規制基準では安全確保はできない」とのコメントを発表した。
 泉田知事は、コメントする立場にないとした上で従来の考えを改めて示した。規制委に対しては「立地自治体の声を十分に聞いていただくとともに、政府および関係機関へも必要な勧告権を行使していただきたい」と要望した。
 一方、原発が立地する柏崎市の会田洋市長は記者団に「原発の安全確保には、なお多くの課題が残っている。規制委に申し入れや確認をしていきたい」と話した。

川内原発における原発安全審査の流れ