2014年7月10日木曜日

福島原発 5号機燃料プール冷却再開 ALPSのA系統停止

 東電は、6日に福島原発5号機の核燃料プール冷却配管から漏水しているためプールの冷却を停止していましたが、燃料プールの水温が上昇するため、8日に冷却を再開しました。
 
 また多核種除去設備(ALPS)3系統のうちA系統を、腐食対策のため停止したと発表した。本体の腐食を防止するために代わりに優先的に腐食する、いわゆる「犠牲電極」の装着のためということです。
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プール冷却再開 5号機
福島民報 2014年7月9日 
 東京電力は8日、冷却用配管からの水漏れが原因で停止していた福島第一原発5号機使用済み核燃料プールの冷却を再開したと発表した。 
 同日午後3時ごろ、原子炉の冷却をいったん停止し、本来原子炉を冷やす配管の系統を使ってプールの冷却を始めた。 
 冷却の系統切り替え時の水温は原子炉が29・3度、プールが30・4度だった。東電は今回、冷却を必要とする水温を原子炉で65度、プールで35度と設定。冷却を止めると水温は原子炉で1時間当たり0・4度、プールで同0・193度上昇することから、2、3日程度で交互に原子炉とプールの冷却を続ける。
 
 
ALPS、1系統停止 試運転中の腐食対策で
福島民報 2014年7月9日
 東京電力は8日、福島第一原発で試運転を行っている汚染水処理の多核種除去設備(ALPS)3系統のうち1系統(A系統)を、腐食対策のため停止したと発表した。 
 放射性物質を取り除く吸着塔の接合部に、さびの原因となるイオンを集める電極を設ける。1週間程度で完了する。 
 東電は先月下旬、C系統で同様の作業を終えている。今月下旬、B系統で対策を実施する。