2017年6月20日火曜日

20- 作業員5人の尿からプルトニウム 原子力機構被ばく事故

 原子力機構の施設で被曝した5人の作業員の尿から、ごく微量のプルトニウムなどが検出されたことがわかり、5人は再び入院して治療を受けています。
 5人の作業員たちは、搬送された放射線医学総合研究所で行われた肺の検査では、プルトニウムは検出されず、今月13日には全員が退院していました。
 
 プルトニウムの量は微量であることが強調されていますが、プルトニウムが肺に入った場合は微量でもがんを引き起こすことが知られています。
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被ばく事故 尿から微量プルトニウムで再入院
NHK NEWS WEB 2017年6月19日
茨城県大洗町にある日本原子力研究開発機構の施設で被ばくした5人の作業員の尿から、ごく微量のプルトニウムなどが検出されたことがわかり、5人は再び入院して治療を受けています。
 
茨城県にある日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」の施設で、今月6日、貯蔵容器を点検していた作業員が被ばくした事故では、原子力機構が1人の肺からプルトニウム239が2万2000ベクレル計測されたと当初、発表したものの、搬送された放射線医学総合研究所で行われた肺の検査では、プルトニウムは検出されず、今月13日には全員が退院していました。
 
放射線医学総合研究所は19日に会見し、その後の検査で5人の尿から、ごく微量のプルトニウムなどの放射性物質が検出されたことを明らかにしました。
5人に被ばくによる健康への影響は出ていないとしていますが、18日までに5人は再び入院して治療を始めているということです。
治療は、プルトニウムを体の外に排出することを促進する薬を5日間投与し、さらに治療を続けるか判断するということです。
放射線医学総合研究所が所属する機構の明石真言執行役は「薬の効果でプルトニウムが排出されていると見ている。量はごく微量で、健康にすぐに影響が出るものではない」と話しています。
 
 
作業員5人の尿からプルトニウム 原子力機構、被ばく事故
東京新聞 2017年6月19日
 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」の作業員被ばく事故で、量子科学技術研究開発機構は19日、作業員5人の尿からプルトニウムを検出したと発表した。体内に取り込んだ放射性物質が排出されたとみられる。検出はごく微量だったが、内部被ばくは確定的となった。
 量子研は、放射性物質の体外排出を促す薬剤を投与した効果として、尿からプルトニウムが検出されたとみている。5人の体調に目立った異変や悪化はないという。
 5人は量子研の医療施設に18日から再入院しており、放射性物質の排出を促す治療を継続する。(共同)