環境省は22日、福島第1原発事故に伴う除染土壌などを保管するため整備中の中間貯蔵施設(福島県大熊町、双葉町)で、「受け入れ・分別施設」の試運転の状況を報道関係者に公開しました。
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<福島中間貯蔵>試運転公開 秋に本格稼働へ
河北新報 2017年06月23日
環境省は22日、東京電力福島第1原発事故に伴う除染土壌などを保管するため整備中の中間貯蔵施設(福島県大熊町、双葉町)で、「受け入れ・分別施設」の試運転の状況を報道関係者に公開した。除染土が適切に分別されるかどうかなどを確認し、秋の本格稼働を目指す。
公開した施設は昨年11月に双葉町で着工され、今月7日に試運転を始めた。保管用の袋に入った状態で仮置き場から搬出された除染土を受け入れ、袋を破ってふるいにかけて草木など異物を取り除く。さらに放射性セシウム濃度により、1キログラム当たり8000ベクレル以下と8000ベクレル超に分ける。
除染土は町内に整備中の土壌貯蔵施設に搬出し、保管する予定。同様の2種類の施設は大熊町でも整備しており、本格稼働はいずれも今秋が目標という。
環境省福島環境再生本部の小沢晴司副本部長は「試運転は順調に進んでいる。福島再生のため大事な施設。安全な運転を心掛けたい」と話した。
中間貯蔵施設の用地は全体で約1600平方メートル。地権者と契約済みの用地は5月末時点で約461ヘクタール(28.8%)となっている。