福島原発の「凍土遮水壁」の効果を説明する東電に更田規制委員長代理が激怒しました。
1~3号機原子炉建屋に流れ込み汚染水となる地下水の流入量は、主に周辺に増設した井戸ポンプで汲み上げて減らしているのが実態なのに、流入量が400トンから100トンに減じたのは凍土壁による効果だと東電が主張したからです。
ここにも国民をだまそうとする東電の体質が表れています。
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東電説明に「ウソだもん、これ」規制委激怒
日テレ 2017年6月28日
巨額の税金を投じた福島第一原発の「凍土遮水壁」。その効果を説明する東京電力に原子力規制委員が激怒している。
原子力規制委・更田委員長代理「(東京電力は)人を欺こうとしているとしか思えない。ウソだもん、これ(遮水壁の効果図)。陸側遮水壁、何も関係ないじゃん」「そんな説明が後から後から出てくるような図を描く限り、東京電力はいつまでたっても信用されませんよ」
メルトダウンした原子炉建屋に流れ込み汚染水となってしまう地下水は、主に周辺に増設した井戸でくみ上げて減らしているのが実態。
しかし東電は28日、あたかも主に凍土遮水壁の効果で流入が減ったかのような説明をし、原子力規制委員会の更田委員長代理が激しく怒った。
東電は近く、遮水壁の凍結作業を完了する予定だが、350億円の国費を投入し期待した効果があったのか、検証する必要がある。