NHK NEWS WEB 2017年6月16日
東京電力福島第一原子力発電所の事故で福島県から新潟県に自主避難していた中学生が自殺し、市の教育委員会は、いじめやトラブルはなかったものの自殺した背景を調べることにしています。
長岡市教育委員会などによりますと、原発事故で福島県から新潟県長岡市に自主避難していた中学3年の男子生徒が今月12日、自宅で死亡しているのが見つかり、警察は自殺と見て調べています。
学校によりますと、男子生徒は授業の欠席はなく、いじめなど学校でのトラブルは確認されていないということです。
長岡市教育委員会の高橋譲教育長は16日に開かれた市議会の委員会で「将来ある生徒の命が失われたことは大変残念です。学校と警察の調べでは学校生活でいじめやトラブルはなかったと承知しているが、なんとか気付くことができなかったかという思いでいっぱいです」と述べました。
長岡市教育委員会は男子生徒が自殺したいきさつや背景について調べることにしています。