2017年6月2日金曜日

02- 原発いじめ 横浜市の林市長が生徒に謝罪

NHK NEWS WEB 2017年5月31日
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、横浜市に自主避難してきた生徒が、いじめを受けていた問題で、横浜市の林文子市長は、31日、生徒と面会し、直接謝罪したことを明らかにしました。
 
この問題は、原発事故で福島県から横浜市に自主避難してきた現在、中学2年の男子生徒が、転校してきた小学校でいじめを受けていたものです。
横浜市の林市長は記者団に対し、31日午後、男子生徒や母親などと市役所内で面会したことを明らかにしました。この中で林市長は「長い時間、つらい思いをさせてしまったことを心からおわびします」と男子生徒に直接謝罪したということです。
これに対して、男子生徒は「ほかの子どもたちには、同じようなつらい思いをさせてほしくない」と話したということです。
 
林市長は「男子生徒から直接話を聞いて、私自身も改めて苦しい気持ちになった。反省の思いを忘れることなく、子どもの目線に立ち、子どもに向き合える教育現場を作るところから進めていきたい」と述べ、再発防止に力を入れる考えを示しました。
 
また、生徒の母親は弁護士を通じて「子どもが直接訴えたことを真摯(しんし)に受け止めていただいて、横浜市全体で改革につなげてほしい」というコメントを出しました。