鹿児島県いちき串木野市では、24日、九州電力川内原発の再稼働に反対する署名が、市の人口の半分を超える一万五千四百六十四人分に達しました。
同市は川内原発がある薩摩川内市に隣接していますが、再稼動の同意の対象にはなっていません。
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四国電力伊方原発の運転差し止めを求めた訴訟で、24日、新たに336人が松山地裁に提訴し、原告は31都道府県の計1338人になりました。
訴状によると、伊方原発の近くには巨大な断層帯の中央構造線があり、四電の想定を超える規模の地震が起きる危険性がある、としています。
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再稼働反対署名 人口の過半数に 隣接の「いちき串木野市」
東京新聞 2014年6月25日
鹿児島県いちき串木野市の市民団体は二十四日、九州電力川内原発の再稼働に反対する署名が、市の人口の半分を超える一万五千四百六十四人分に達したと発表した。
いちき串木野市の人口は約三万人で、川内原発がある薩摩川内市に隣接している。市民団体は「実効性のある避難計画がない中での再稼働は反対」と訴えており、同日、田畑誠一市長に署名を提出した。
石神斉也(まさなり)代表(81)は市役所で田畑市長に「市民みんなの思いとして受け取ってほしい」と語った。市長は「福島の原発事故が収束していないことへの不安がこういう形で表れている。避難計画はこれからも充実、強化させていく」と応じた。再稼働の是非には「国の説明や議会の声を聞き、総合的に判断する」と述べた。
原発の再稼働には地元の同意が必要だが、いちき串木野市は同意の対象になっていない。
団体は五月十日から市内の住宅を戸別訪問するなどして署名を集めた。
伊方原発差し止め訴訟の原告1300人に
四国新聞 2014年6月25日
愛媛県伊方町の四国電力伊方原発は大地震による事故の危険性があるとして、住民らが四電に運転差し止めを求めた訴訟で、新たに336人が24日、松山地裁に提訴した。提訴は2011年以降4回目で、原告は31都道府県の計1338人になった。
原告団によると、今回の提訴で、原告は四国の全95市町村を網羅した。広島県原爆被害者団体協議会の坪井直理事長(89)ら、広島や長崎の被爆者も原告に加わった。
訴状によると、伊方原発の近くには巨大な断層帯の中央構造線があり、四電の想定を超える規模の地震が起きる危険性がある、としている。
提訴後、原告団は松山市内で記者会見。両親が被爆者という広島県府中町の主婦武岡恵子さん(57)は「事故が起きれば瀬戸内海は死の海になる」と訴えた。