2014年6月2日月曜日

6・1 官邸・国会前大抗議に1万人

  首都圏反原発連合(反原連)主催の「川内原発再稼働やめろ 官邸・国会前大抗議」集会が1日、首相官邸前と国会正門前で行われました。
 
 30度を超える炎天下にもかかわらず主催者発表で1万人参加し、九州電力川内原発を突破口に全国各地の原発の再稼働を狙う安倍内閣に対し、全国が連帯して再稼働を止めよう、と声をあげました。
 鹿児島や北海道の反原発連合の有志も参加しました
 
 反原連のミサオ・レッドウルフさんがあいさつし、「原発を再稼働させようとする政府・電力会社は巨大な城に見えるが、私たちの力で必ず壊すことができる」と呼びかけました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
官邸・国会前大抗議 「川内再稼働ノー」1万人
         「大飯」判決 全原発に当てはまる
しんぶん赤旗 2014年6月2日
 「川内原発再稼働やめろ 官邸・国会前☆大抗議」が1日、首相官邸前と国会正門前で行われました。主催は、首都圏反原発連合(反原連)。1万人(主催者発表)の参加者が、九州電力川(せん)内(だい)原発を突破口に全国各地の原発の再稼働を狙う安倍内閣に対し、全国が連帯して再稼働を止めよう、と声をあげました。
 
 30度を超える炎天下にもかかわらず、続々と人々が駆けつけました。国会正門前では、原発立地県の議員や市民団体の代表、国会議員らが訴えました。
 反原連のミサオ・レッドウルフさんがあいさつし、「原発を再稼働させようとする政府・電力会社は巨大な城に見えるが、私たちの力で必ず壊すことができる」と呼びかけました。
 
 かごしま反原発連合有志の岩井哲さんは「川内原発の周辺には地上だけではなく、海底にも火山があり、いつ噴火、地震、津波が襲ってくるかわからない」と危険性を告発。「13日の鹿児島県庁包囲行動を成功させ、再稼働を必ずとめたい」と語りました。
 北海道反原発連合の中川喜征さんは「原発が事故を起こせば、北海道全体が被害にあう。全国で力を合わせ、原発ゼロをめざそう」と発言。「みやぎ金曜デモ」の布原啓史さんは「大飯原発の運転差し止めを命じた福井地裁判決を武器に、原発ゼロを実現しよう」と話しました。
 「原発をなくす全国連絡会」の馬渡耕史さんは「再稼働を狙う政府や電力会社が『参った』というまで声を上げ続けよう」と訴えました。
 首相官邸前では、「再稼働反対」「すべてを廃炉」とコールしました。
 熊本県水俣市から参加した男性(76)は「水俣は、川内原発が事故を起こしたときの避難先ですが、避難に29時間もかかるなんて非現実的です。企業のもうけのために水俣病の犠牲になった地域として、原発には反対です」と語りました。
 「STOP HAMAOKA(ストップ・浜岡)」と書かれたTシャツを着た女性(36)は、10歳の娘と静岡県沼津市から参加。「危険だと分かっている原発に、なぜ安全神話をつくってまで再稼働と輸出をしたいのか」と語りました。
 
志位委員長がスピーチ
 日本共産党の志位和夫委員長は1日、笠井亮衆院議員、吉良よし子参院議員とともに反原連の抗議行動に参加して、国会正門前でスピーチしました。
 志位氏は、大飯原発の運転差し止めを命じた福井地裁判決について、「国民の世論と運動がかちとった判決だ。この判決の論理は、日本のすべての原発にあてはまる」と強調。「判決を重く受け止めて全国の原発の再稼働を断念せよ、川内原発の再稼働を断念せよ、このことを訴えたい」とのべました。
 志位氏は、「川内原発が立地している場所は、超巨大噴火にともなう火砕流が過去、何度も襲ったという大問題が指摘されている」と強調。火山噴火予知連絡会会長が「噴火するかしないかで立地の適否を判断するなら、“わからないから立地は認められない”ということになる」とのべていることを示して、「川内原発にいま求められているのは、廃炉です。ただちに廃炉にすることこそ、いま決断すべきです」と訴えました。

写真
(写真)「原発ゼロに」「再稼働反対」と声をあげる人たち=1日、国会正門前