2017年3月11日土曜日

東電が柏崎刈羽原発のCMを自粛

 東電は、おととしの6月から新潟県限定の原発のCMを流してきましたが、それは特に新潟県内に避難している福島県民の気持ちを踏みにじるものでした。それが先般の柏崎刈羽原発の免震重要棟の耐震強度不足についての実質的な隠蔽が明らかになったのを機に、先月17日からCMを自粛しているということです。
 東電の福島原発に関する定検データーの隠蔽=改竄が最初に発覚したのは2002年でした。それから15年が経つのに東電の体質は一向に改善されていないわけで、本当に救いのない話です。
 今度の耐震不足の内容は振幅が70センチを超えると免震棟が持たないというものです。一体活断層の上以外の地盤でそんなに大きな振幅が発生することがあるのでしょうか。それが「豆腐の地盤」のせいだからというのであれば、やはり柏崎刈羽原発は動かすべきではありません。
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東電が柏崎刈羽原発のCM自粛
NHK NEWS WEB 2017年3月10日
東京電力は、柏崎刈羽原子力発電所の免震重要棟の耐震不足に関して誤った説明をしていたとして、おととしから放送していた柏崎刈羽原発の安全対策を説明するテレビやラジオのコマーシャルを先月から自粛していたことがわかりました。
 
 東京電力は先月、柏崎刈羽原発6号機と7号機の再稼働の前提となる原子力規制委員会の審査で、緊急時の対応拠点、「免震重要棟」の耐震不足に関して誤った説明をしていたことを明らかにし、新潟県から原因や再発防止策などについて報告するよう求められています。
この問題を受けて、東京電力はおととし6月から放送していた柏崎刈羽原発の安全対策を説明するテレビやラジオのコマーシャルを先月17日から自粛しているということです。
 東京電力によりますと、コマーシャルは県内のテレビ局の民放4局とコミュニティFMを含めたラジオ局14局で放送していたということですが、再開の時期は未定だとしています。
 東京電力は「会社として状況を見て放送を自粛する判断をした」としています。
 
コマーシャルをめぐっては、原発事故後、福島の避難者などの団体が「気持ちを踏みにじるものだ」などと抗議をしていて、今回の自粛について、「コマーシャルを永久に凍結し、徹底的な安全対策や真摯(しんし)な情報公開、それに避難者の賠償にこそ力を尽くすべきだ」とコメントしています。