県の北西部が福井県大飯原発の30キロ圏内になっている滋賀県の三日月大造知事は20日、関西電力大飯原発を初めて視察しました。
視察後記者団に、滋賀県が求める実効性ある多重防護体制の構築が道半ばなどとして、「再稼働を容認できる環境にはない」と述べました。
日本の原子力規制基準では深層防護の第5層(付近住民の被曝防止=避難)が完全に欠落しています。本来あり得ないことですが、それは逆に、狭小な日本では実効性のある避難計画が立てられないことを意味しています。
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大飯原発を視察 「再稼働容認できない」 滋賀県知事
時事通信 2017年3月20日
滋賀県の三日月大造知事は20日、福井県おおい町にある関西電力大飯原発を初めて視察した。大飯原発3、4号機は2月、原子力規制委員会の再稼働の前提となる審査に事実上合格。三日月知事は視察後、記者団に滋賀県が求める実効性ある多重防護体制の構築が道半ばなどとして、「再稼働を容認できる環境にはない」と述べた。
視察には関電の豊松秀己副社長が同行。事故が起きた際の対策拠点となる緊急時対策所の建設現場や、重大事故時に原子炉を冷却する海水ポンプが壊れた場合の代替機器などについて確認した。