脱原発を呼び掛ける「いのちを守れ!フクシマを忘れないさようなら原発全国集会」が20日、東京・代々木公園で開かれ、約1万1000人が参加しました。
事故から6年が過ぎても廃炉の道筋は描けず、地下水の放射能汚染も全く収束していない中で、参加者は原発のない社会の実現に向け誓いを新たにしました。
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脱原発集会に1万1000人 福島事故から6年、誓い新た-東京
時事通信 2017年3月20日
脱原発を求め、東京電力福島第1原発事故による避難者らへの支援を訴える大規模な集会が20日、東京都渋谷区の代々木公園で開かれた。主催者によると、市民ら約1万1000人が参加。事故発生から6年が過ぎても廃炉の道筋は描けず、費用も膨らみ続ける中、参加者は原発のない社会の実現に向け、誓いを新たにした。
「事故を起こした人たちに最後まで責任を取らせようじゃありませんか」。午後1時半すぎに屋外ステージに登壇した作家の落合恵子さんは声を張り上げた。一部の避難者への住宅支援が3月末で打ち切られることを批判。「もっと声を上げていきましょう」と呼び掛けた。
福島第1原発で事故対応などに従事した後に白血病を発症し、労災認定を受けた北九州市の男性(42)は「東電は労働者を使い捨てるような扱いをしてきた」と訴え、東京地裁に起こした損害賠償請求訴訟で責任を追及する決意を示した。
「原発はもう時代遅れだ」と指摘したのはルポライターの鎌田慧さん。原発事業によって経営が大幅に悪化した東芝などの例を挙げ、「今や原発は完全に行き詰まって、(社会は)自然エネルギーに向かっている」と断じた。
東京で「脱原発」全国集会 鎌田慧さんら訴え
東京新聞 2017年3月20日
脱原発を呼び掛ける「いのちを守れ!フクシマを忘れないさようなら原発全国集会」が20日、東京・代々木公園で開かれた。市民ら約1万1千人(主催者発表)が参加した。
登壇した呼び掛け人の一人でルポライターの鎌田慧さんは、福島第1原発事故を巡り国と東京電力の賠償責任を初めて認めた17日の前橋地裁判決を挙げ「今後、この動きは全国に広がっていく。時代遅れな原発に私たちの運動で最後の一押しを」と訴えた。
原発事故後、福島県郡山市から川崎市に避難している主婦(55)は「原発が引き起こす悲劇を身をもって知った。被害者救済は国の責任だ」と声を張り上げた。(共同)